用語編 い - 笑辞苑

用語編 い

池袋演芸場

1951年創業の落語主体の演芸場。落語家一人一人の持ち時間が長い。落語好きにはたまらない寄席。

 

いじる

弱い者をいじめる。困らせる。そこから転じて、第三者の欠点や、恥ずかしいエピソードなどに話を振って笑いをとること。人間観察眼が要求されるテクニック。また相手との信頼関係が必要なため、経験の少ない若手には難しい。いじりの一種で観客いじりがあるが、相手が一般人であるため、相当に観客をひきつけている芸人でないと観客の機嫌を損ねる危険がある。

 

舞台。「板の上で死ねれば、本望」とは芸人たるもの、死ぬまで舞台に上がるべきだという意味。

 

痛い

程度が甚だしい様子、またはとりかえしがつかないほどひどい様子。転じて、芸人がやりすぎていて、思わず引いてしまうような様子、または寒気がするほど面白くない様。

 

板付き

演者が舞台上にいる状態から演じ始めること。

 

板付き芸人

劇場に所属する芸人。

 

いっぱいいっぱい

限界状態。芸人が舞台上で余裕を無くしている状態。司会者から話を振られて、上手く対応できなかったときなどがこれに当たる。同意語:あっぷあっぷ

 

一発ギャグ

一瞬のアクション、フレーズを定番ギャグ化して笑いを取る手法。ツカミなど短時間で笑いをとりたいときに使用する。吉本新喜劇の役者などはこれを持つ。簡単に笑いが取れるが、頼りすぎると一発ギャグだけの芸人になってしまう。芸人の中には一発ギャグを安易な笑いとして嫌うものも多い。松本人志は「うそよねーん」が一発ギャグ化したので、使うのをやめた。

 

入り待ち

ファンが芸人が劇場に入るのを待っていること。反対に劇場を出るのを待ち伏せることを出待ちという。

 

色物

寄席演芸のうち、中心にならない物。中心となる演芸に色をそえるから、色物である。東京では落語以外の漫才、漫談、コント、奇術、曲芸、紙切り、俗曲などがこれに当たる。大阪では漫才以外の演芸を指す。

 

用語編 あ行