用語編 あ - 笑辞苑

用語編 あ

 

相方

漫才コンビにおいて自分のパートナーを指す言葉。

 

秋田実賞

上方漫才界に多大な貢献を果たした漫才作家、秋田実の功績を称えて、上方お笑い大賞に設けられた賞。その年、最も功績のあった漫才作家、放送作家、作家に贈られる。

 

浅草演芸ホール

1964年、落語定席の寄席として誕生。落語協会と落語芸術協会が10日替りで交互に公演を行っている。公演内容は、落語をはじめ、漫才、漫談、マジック、紙切り、曲芸、ものまねなどバラエティに富んでいる。

 

浅草フランス座

東京、浅草にあるストリップ劇場の老舗。1947年に開業、1999年に閉館。数々の芸人を輩出したことで有名。渥美清、萩本欽一、坂上二郎、ビートたけし、ビートきよし、浅草キッドなどを輩出している。作家の井上ひさしもフランス座の文芸部出身である。

 

浅草ロック座

1947年に設立されたストリップ劇場。渥美清をはじめ多くの芸人、役者を輩出した。軽演劇とショーの2本立て興行からストリップを売り物にするようになる。

 

預かり

事務所預かりの意。芸人が事務所にと厳密な所属契約を結ぶ前のお試し期間のような状態を指す。事務所も芸人を拘束しない、比較的自由な契約形態。このような状態の芸人を預かり芸人と呼ぶ。所属芸人が正社員とするならば、預かり芸人はアルバイト。

 

アタック

お笑いライブなどでネタとネタの合間にかかる音楽。

 

暖める

「客を暖める」のように使う。観客のテンションを上げ、笑いがとりやすい状況を作り出す。前説の役割には観客を暖めることも含まれている。

 

アタマ

ネタの始めの方のことを指す。「マクラ」と同意。

 

あっぷあっぷ

芸人があがってしまい、余裕をなくしている状態。混乱して口をぱくぱくさせる様子が溺れているように見えるため、溺れるという表現が生まれ、それから転じて「あっぷあっぷ」となった。この状態に陥ると、挽回しようとする必死さがますます観客を引かせることになる。同意語:いっぱいいっぱい

 

アホの坂田

コメディNo.1の坂田利夫のニックネーム。このニックネームのせいで全国の坂田という小学生がいじめられたことが国会で問題になる。

 

アホの坂田の歌

コメディNo.1の坂田利夫のテーマソング。なにわのモーツァルト、キダタロー作詞作曲。「蚊取り線香粉にして、うどんにふりかけ食ってみろ」とあったらホントに小学生が実行してしまい大問題に。全国の坂田という小学生がいじめられたことを受けて、わずか2週間で発売禁止処分となった幻の名曲。高校野球の入場行進曲も予定されていたらしい。

 

あるあるネタ

「ああ、そういうことあるある」と思わせるような日常生活でよくある出来事を披露するネタ。ツッコミを必要としないのでピン芸人がよく使う。コンビでも中川家などは得意とする。観察眼が必要とされる。ネタの内容が身の回りのことになってしまうため、スケールが小さくなってしまう。オリジナリティが出にくく、ネタとしてあまり評価されない。

 

あるある芸人

主にあるあるネタをやる芸人。つぶやきシロー、スマイリーキクチ、テツandトモ、ユリオカ超特Q、いつもここからなど。あるあるネタの性質上、個々人の特色が出しにくく、評価は低くなりがち。つぶやきシローが一発屋に終わったことから、あるある芸人は大成しない、一発屋が多いなどというジンクスが出来上がった。

 

暗転

照明が消えている状態または照明を消すこと。反義語は明転。

 

用語編 あ行